三寒四温、暖かさと寒さが入り混じる今日この頃。もうすぐ春なんやな、と感じられるいい季節ですね。
冬野菜の名残に、出始めた春野菜が入ってくる短い期間。
こういうと聞こえがいいですが、これはいわゆる「端境期」(はざかいき)、季節の変わり目に野菜が品薄になる期間です。
天気も野菜も不安定な時期ですが、ありがたいことに毎日伊賀産の美味しい野菜が入荷できています。
最近のお気に入りはからさわ農園さんの人参、生でもきめ細かい食感で美味しいですがまるごとローストするとすごく甘い。
菜の花やなばなも大好きで、この時期だけ採れるいろんな野菜の花芽も瑞々しさが詰まってて最高。
春キャベツや葉玉ねぎもいいし、アスパラガスも出だしてきました。
春の野菜は甘みとほろ苦さと食感が際立っていいですよね。
あと、面白いところではこちら。
これはプンタレッラというイタリア品種の野菜で、ローマの春の風物詩として有名だったりするのですが、もちろんうちで使うのは伊賀産です。
イタリア料理店としてはイタリア野菜を使いたいですが、輸入物を使うほどではないなと思っていたので、伊賀で珍しい野菜に挑戦されている農家さんがおられるのはありがたいことです。
野菜のことばかり書きましたが、決して野菜が主役というわけではありません。
野菜を、肉や魚やイタリアの生ハムやチーズなどと合わせて、お互いが引き立てあってどちらも美味しく感じられるように毎日料理を考えています。
ということで、料理は日替わりだったり同じ食材がたくさんあればしばらく続いたりと気まぐれな内容になっています。(苦手なものがあれば外して用意しますのでご予約の際にお申し付けください。)
お皿で季節を感じてもらえるようにもっと腕も磨かないと。