『料理が好きなだけではダメだ。調理場に立ちたくねぇなぁというほどの重責と重圧を感じてこそ、いい仕事が出来ると思うんです』
10年ほど前の料理雑誌に載っていた東京の星付きフレンチシェフのインタビュー記事の中にこんな感じの話がありました。
他にもいろんな話が載っていたけど、特にこの話がずっと頭に残っています。
と言うのも、僕はわりと緊張しやすい性格でお客さんにお出しする料理を作る時は多かれ少なかれプレッシャーを感じているので、このインタビュー記事を思い出しては「これでいい仕事が出来そうやな」と思うのです。
普段の営業、イベント出店、コラボイベント、いろんなタイプの仕事とそれぞれの緊張があるわけですが、先月は重圧の度合いで言えば一位と言えそうな「修業していたお店のシェフの来店」という一大イベントがありました。
修業時代を思い返してみると、ツラいことと楽しいことが7:3くらい、あ、いや、半々くらいで、仕事に厳しいシェフの姿が脳裏に浮かびます。
そんなこんなでその日はドキドキの営業でしたが、余計な力が入ると空回りするので、なるべく平常心で。
案ずるより産むが易し。
蓋を開けてみれば終始にこやかに楽しんでもらえて、ホッと胸を撫で下ろしました。
(*画像は関係ありません)
今回のブログのタイトル「緊張の緩和」、ピンと来た方もおられるかと思いますが、今は亡き落語家・桂枝雀さんの笑いの理論。
ざっくり言うと、張り詰めてたものがゆるんだ時に笑いが起きるという話です。
しっかり仕事してゆるんで、笑って過ごせる毎日を続けていきたいと思います。